のえる(仮)のなんでもかんそうぶん

札幌市すすきの・大通界隈で(大体)1人で食べ歩きや飲み歩き、読書や日常などのなんでも感想文です。

電力自由化ってなんですか?

こんばんは、のえる(仮)です( ´ ▽ ` )ノ

 

 

不定期連載「暮らしのメモ」シリーズVol.1。

今回は少し真面目に書いてみようと思います。

 

www.life-abstract.com

以前から興味があったのに忘れてた。

Ichiさんのエントリをたまたま見かけて、あーもうそろそろ始まるんだったなあと思い勉強してみました。

 

 

目次

 

 

電力自由化について

テーマは「電力自由化」について。

実際には電力自由化の取り組みは1995年から段階的に始まっており、現時点では工場や企業などの大口需要家といわれる消費者については、すでに大手電力会社以外の新電力=PPS(特定電気事業者:Power Producer and Supplier)から電気を購入することは可能になっています。

2016年4月から変わるのは、一般家庭も含めて全ての需要家の電気の購入形態です。

これによって完全自由化となるのですね。

 

 

なにが問題?

そもそも電気料金が高すぎるし、電力会社の対応には大変疑問を感じています。

私の住んでいる北海道は、北海道電力の供給エリアです。大震災以降、二度の値上げを実施しているのですが、1度目は7.73%、2度目は15.33%の値上げの認可を取っています。2度目の値上げ時には軽減措置という名目で値上げ幅を12.43%に抑えていたのですが、それも2015年の3月まで。現在は震災前と比べると、25%近い値上がりをしているわけです。

自助努力ということで、電灯はすべてLEDにしましたし、冷蔵庫・洗濯機など、古い家電は最新式にして消費電力を落としました。それでもむしろ電気料金は上がってます。

泊原発が稼働できなくなっただけで、これだけの値上がりが待っていたわけです。それだけ原発の影響が大きいというのはわかりますし、政府を含めて行政の責任によるところも大きいとは思います。

しかしいかんせん電力会社の自助努力が足りない気がしてならないのです。大手企業のリストラはここ最近だけでも大丸松坂屋パナソニックなど、1000人規模の人員削減を進めています。東北電力東京電力などの他地域電力各社は、形だけにしてもリストラ策についての発表はありましたが、北海道電力については何もなし。

これで「利益圧迫されてるんで値上げしまーす♪」じゃ納得できないですよね。

 

 

自由化への期待

移動通信の分野ではインフラの解放による規制緩和から、KDDIソフトバンクの台頭を見ることができました。DOCOMO一強のままでは現在の料金プランは産まれなかったでしょう。それは近年のDOCOMOの苦境が証明していると思います。時代の流れについていけない事業者は必ず停滞、もしくは破綻します。

この新風が電力業界にも吹くことを期待してしまいますね。

具体的には以下

 

電気料金

やはり電気料金でしょう。

現在はNTTファシリティーズ・東京ガス大阪ガスの3社合弁であるエネットや、ソフトバンクの100%子会社であるSBパワーなど、100社以上の新電力が経済産業省資源エネルギー庁への届出・登録がなされています。(届出のみの事業者を含めると800社超)

今までは各地域の大手電力会社10社のみの独占販売であったものが、企業数増加による自由競争となるわけですので、市場原理としては料金が安くなる可能性が高いです。しかしながら海外では、自由化に伴って当初は料金が安くなったものの、その後逆に値上がりするケースが多かったのです。これには世界的な脱原発の流れと、ガス・石油の価格上昇、また太陽光発電などのクリーンエネルギー発電への移行に伴う設備費の上昇などが考えられ、今後の展開としては安定的になる可能性もあります。

ただそれを踏まえたうえで、政府はセーフティネットとして規制前の価格を上限値として2020年まではそれ以上の値上がりを防止する措置をとることとなっているので、それまでは安心です。そして自由化初期に限って言えば、集客のための思い切った料金プランが出てくる可能性もありますので、今後の展開には期待できると思います。

 

付帯サービス

新電力の企業内訳として、ガス・通信・石油・電機など、完全異業種からの参入がほとんどとなります。そこでは集客のために自社(もしくは親会社)の持つコンテンツとの紐付けがなされる可能性があるということです。

例えば前述のSBパワーは具体的な内容はまだですが、公式HP上で携帯料金や光回線のプランなどと合わせてのお得なプランを作ることを発表しています。また、JX日鉱日石エネルギーによる「ENEOSでんき」は提携クレジットカード各社とポイントやマイルの獲得についてすでに合意、恐らく給油とまとめてお得というプランなんていうのも出してくるのではないでしょうか。

東京電力はT-POINTやPONTAなどのポイントサービス、またUSENソフトバンクビックカメラ、ガス会社などと提携、新料金プランの発表と、新電力に移行されないような付帯サービスを模索しています。

 

スマートメーター

これは個人的にはあまり意味がないと思っているのですが…。

自由化に伴い、電気のメーターが従来の検針器からスマートメーターに付け替えられるとのことです。これに変更することで、電気使用の「見える化」が出来るようになります。夜の8時頃に一番使っているだとか、深夜3時ごろにまったく使っていないとかが数値としてわかるようになるということです。

いままでの各電力会社は、社会全体の電力消費量を考慮したうえで料金プランを作ってきました。オール電化住宅向けの電気料金メニューは、昼間時間と夜間時間を分けて、昼高く、夜安い料金を設定しています。(3時間帯のプランもあり)内容としては、昼間時間は工場などに大口需要家が稼働しているので消費が多い、夜間時間はその逆。以前オール電化のCMがばんばん流れていた頃には、夜の電気がお得!って繰り返されてましたがそういう理屈です。火力発電であれば燃料を止めれば済みますけど、原子力発電は継続運転させなければならない為、夜に電気が余ってしまうという背景もありました。(貯めておくことができないため)

スマートメーター導入によって、使用量の無駄を削減できたり、電力会社からは時間帯をさらに細かく分けたプランなども出てくるかもしれませんね。

 

 

自由化への不安

期待があれば不安もあります。

まっさきに考えられるのは以下

 

価格の安定性

2020年までは価格上限が設定されるとはいえ、それ以降については市場原理によって価格が変動します。燃料の高騰や原発停止、設備の更新費用などはもろに消費者に跳ね返ってくることになるということです。

今後、経営がうまくいかない新電力は値上げスパイラルに陥ったり、うまくいっている新電力は魅力的なプランを次々と出してきて、お隣さんと電気代がずいぶん違う、なんてことが現実的に起こり得るわけです。

そうなると、お得な新電力に簡単に切り替えられる、つまり流動性が担保されるのかが重要になってくると思います。

携帯電話などのように2年契約や高額な違約金などが設定されることは想像がつきますね…。

 

供給の安定性

電力自由化にかかわる事件として、アメリカでの規制緩和後に起こったカリフォルニア大停電が有名です。発電会社と売電会社の関係がこじれ、もろに消費者に影響を与えた結果の大参事でした。粉飾決算循環取引など、ありとあらゆる不正が明るみに出て2001年に破綻したエンロンもこれに関わりがあったようですね。

日本の電力自由化に関しては、仮に新電力がなんらかの理由で供給が出来なくなったとしても、地域の既存の大手電力会社が代理供給を行うということで安定性を確保しようとしています。しかしこちらも2020年までの時限的なものとなりそうです。

すぐにどうこうというわけではないと思いますが、新電力に売り上げの大部分を奪われた大手電力会社が、発電所の維持・管理や設備の更新などを継続できなくなってしまった場合、だれがこれを代理供給するのかという懸念は残ります。

 

 

余談

ちょっとブレイク。

ソフトバンクって会社知らない人っていないですよね?

携帯電話、お父さん犬、ソフトバンクホークスなど、あれよあれよというま日本のトップ企業に上り詰めた企業ですね。総帥は孫さん。みんなの力を集めるあの人ではなく、有能な経営者としてソフトバンクグループを統率してきた生ける伝説です。経営手腕ももちろんそうなのでしょうが、特に注目すべきなのはその先見性。ベンチャーキャピタルとしての資質です。

ネットバブル華やかなりしころに携帯電話のブームを予期し、巨人NTTと番人総務省にケンカを売った姿は記憶に残ってます。同時期に1株当たり200万円が、最高6.7億円相当に化けたヤフーの筆頭株主でもありました。最近ではパズドラ効果で株価が1年で114倍になったガンホーなんかも筆頭株主、というか社長が孫さんの実弟。もう現代の錬金術師ですわ。ホークス強いし。

と、手を打つことがすべてうまくいってるように見えるソフトバンクなんですが、数年前から手を出しているのが太陽光発電。だだっぴろい土地にパネルを敷き詰める、俗にいうメガソーラーってやつですね。それに加えてSBパワーなる子会社の設立。先を見通す孫さんが手を出しているとなると、やはりこの分野も有望なのかなあという気がしてきます。

ちなみにメガソーラーの売電事業は今回の自由化とは無関係だと思われます。設備をした段階で大手電力会社による高価での10年間の買い取り保証がついているため、一般に売るよりも売価が高くなるためです。

しかし通信とエネルギーって、重要な社会インフラ支配していかれてるみたいで怖いですなあ。

まあ、現時点では北海道にはSBパワーがノミネートされてませんけど、携帯・ネットとソフトバンクにどっぷりな私ですので、このままいいプラン出されたら電気もお世話になってしまいそうですわ…。

 

 

まとめ

と、まあここまで頑張って書いてみたのですが、よくよく考えると家庭の電気代って5000円ぐらいなんですよねー。安くなっても1000円ぐらい?とか考えてしまうと白目になってしまいますね。それならカクテル一杯我慢すればええやんって声がどこかから聞こえてきそうな気がします。

ただ、競争社会にあって競争していない業界があること自体がやはりナンセンスですし、規制緩和は歓迎だと思っています。

発電自体が差別化していき、新電力の中には太陽光発電やリサイクル燃料発電など、エコ発電のみでの供給の会社が出てきたら面白い。エコロジストの方であれば多少高くてもそちらを選択するでしょうしね。

逆に原発しかもってないけどめちゃ安いぜーとか。まあ原発は存在自体がNOか。

火力発電しかない新電力とエコ発電の新電力を消費者が選べるようになれば、いろいろな種類の人が納得できる状況になるのではないでしょうかね。

あとは新電力の皆さん、安くて特典一杯の楽しいプラン作り待ってますぜ!

 

(蛇足ですが、将来的に期待したい技術としては、作った電気を大容量貯めておける超高性能な蓄電池と、現在送電中に失っている5%のエネルギーをロスしない高性能送電線、あったらいいよね。)

 

 

 

【参考出典】

↓新電力の地域別事業者が見れます

http://新電力pps.net/

電力自由化全般

わかりやすい!電力自由化|電気料金比較 - 価格.com

ソフトバンクでんきのHP

ソフトバンクのでんきはじまります | ソフトバンク

ENEOSでんきのHP

ENEOSでんき|JXエネルギー

東京電力HP

はじまる!電力自由化│東京電力(TEPCO)

北海道電力HP

北海道電力