のえる(仮)のなんでもかんそうぶん

札幌市すすきの・大通界隈で(大体)1人で食べ歩きや飲み歩き、読書や日常などのなんでも感想文です。

「アマゾニア」ヲヨンデミタ

著者:ジェームズ・ロリンズ

訳者:遠藤宏昭
 
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こんにちは、のえる(仮)です( ´ ▽ ` )ノ
不定期連載読書感想文シリーズです。
アイスハントに続いて、ジェームズ・ロリンズ作品です。
 
【前談】
早速ロリンズ第2弾です。
アイスハントが割とさっくりと読めましたので、ちゃちゃっと読了。
前回感じたのは、科学冒険軍事人情怪奇小説(長い!)とでも言えば良いのか、未だによくわかりませんが、今作も期待通りの流れでした。
 
ということで、「アマゾニア」です!
 
【主要登場人物】
ネイサン・ランド (民族植物学者)
 
ケリー・オブライエン (医学博士)
 
マヌエル・アゼヴェド (ブラジル国立インディオ財団職員)
 
トートー (マヌエルのジャガー)
 
レッシュ・コウエ (言語・古人類学者)
 
ルイ・ファーヴル(フランスの生物学者・敵傭兵集団のリーダー)
 
ツーイ (ファーヴルの情婦・首狩り族)
 
今度はジャガーです。というかこの作者、元獣医なんですね。動物好き!
 
 
【あらすじ】
舞台はアマゾン。奇妙な熱病に蝕まれた白人男性が、救護所に辿り着き、亡くなるところから物語は始まります。
その後は、大アマゾンを舞台とした、宝探しが始まります。
主人公のネイサンの父が率いていた探検隊を探す冒険であり、パンデミックを収束出来る薬を探す冒険であり、人跡未踏のアマゾンの秘密を探す冒険です。
アマゾン最奥部で何を発見出来るのか!
 
トートーだって豹である。
 
 
【注目点】
アイスハント同様、物語の中にはいろいろな対になる軸が存在します。
 
米製薬会社 vs 仏製薬会社
米陸軍 vs 敵傭兵団
シャーマン vs 現代医学
自然 vs 人間
変異体 vs 通常体
 
この辺りは本当に上手だなあと思います。既読のアイスハントの時にも感じたのですが、どちらが正しいか正しくないか、一方的絶対的な価値観を強制してこない所も好感が持てますね。
 
トートーは正義です!

また、ネイサンとケリーとの恋愛、父との親子愛、マヌエルとの友情、コウエとの師弟愛など、やはり情感もたっぷり織り交ぜてます。
今作は敵役のルイとツーイのコンビも、悪に徹してて良いですね。
ツーイの最期はちょっと頂けませんでしたが…
 
 
【謎】
この物語の核は、アマゾン奥地に存在する「大樹」とその周辺生物との「共生」です。
作中では、アリと樹木が共生する箇所が登場します。
樹木は蜜と寝床を提供し、アリには外敵からの防衛役を任せます。アリも生存に適した餌と住居が与えられる為、外敵が近付くと一斉に攻撃します。
この共生イメージを、より一層スケールを大きくしたものが今回の「大樹」です。
そしてそれを可能にする「大樹」の能力は、「遺伝子操作」にあります。
長い年月をかけて自らを「DNAデータベース」化した上で、自己防衛に適した「種」を作り上げ、病気や怪我すら無縁の住環境を提供しつつ、防衛役を放棄した場合のペナルティとしての病原体を埋め込む。
現在では、遺伝子組み換え食品など科学的な遺伝子操作による種の変容は一般的ですけれど、自然界での種の進化に関しては、まだ明らかになっていない部分も多いそうです。
荒唐無稽なようですが、こんな樹が進化の鍵になってたらそれはそれで面白いですよねー。
日本でも古くから存在する大樹は「御神木」なんて言われてますし…何か作用を及ぼしていたこともあるのかも!
 
 
【読後感】
冒険してる感とスリル感が良いですね。アイスハントよりアリエナイ感満載ですが(笑)
人跡未踏の地域を描き出すことで、無いこともない、と見逃せる。これが作者の罠なんでしょうけども!
戦闘シーンなどもリアルなので、頭を使いながら運動しているような感覚になります。個人的にはネイサン一行とオタマニア(おたまじゃくし+ピラニア)の戦いが楽しかったかな。

そして豹って…飼えるのか…?
 
 
ではまたの機会に

 SeeYou!

 

アマゾニア (上) (扶桑社ミステリー)

アマゾニア (上) (扶桑社ミステリー)

 
アマゾニア (下) (扶桑社ミステリー)

アマゾニア (下) (扶桑社ミステリー)