或る営業マンの回想

【序章】はじまりの色は白 2月とはいえ珍しく雪が降っていた。 「支店長!調子いいですね!」私は帰社すると同時にそう声を掛けた。「大山、これは良いとこ行くかもしれないな。」支店長の高村は上機嫌だ。 全国に支店のある年商200億程度の小規模外資系メーカー。ここは昨年新設された新しい支店だった。人数は少ないが、…